2014-01-01から1年間の記事一覧

戦後の新社会の出発

刺激的な毎日でしたね。なにしろ、理屈でものを考えなくちゃならない。級友も個性的な人が多かった。ただ、教えられる内容は旧法だから、意欲いっぱいの若い女性にとって気持ちいいはずがない。「女は婚姻によって夫の家に入る」だの、「妻は無能力」だの。…

悪人だけが法律に関心を持つ日本

皆さんは、法律とか裁判についてどういうご関心をお持ちでしょうか。興味本位は別として、実際のところは「裁判なんかには関係がない」、だから「法律にもあまり興味はない」というのが普通でしょう。「法律」ならば、「多少は関係あるかな」という感じでは…

自身のお産を安全に乗り切ること

しかし実際には、ほとんどすべての妊産婦が産科医や助産婦への受診や助産を希望し、行政もまたすべての妊産婦が産科医療者の管理のもとにあることを奨励しているから、現実には医療対象疾患のような扱いをされている)、出産は女性なら誰もが出会う身体の生…

本質的な形にするための改革

「ハイレペル」委員会の答申に対して私は、なぜ出身国の国益に左右されずにすむほどのハイレペルな有識者たちであるのに、六十年も昔の大戦の勝利国が今なお支配するシステムでつづいている安保理の現状は、抜本的に改めるべきとでもいう、本質論を展開して…

医師や看護婦に患者の苦しみはどこまで分かるか

自分の経験からしても、まして医師の資格のない人が患者になった場合に、医師と対等に対話する目的で独学で専門家に匹敵する医学・医療の知識を得ようとすることは無理であり、無駄なことである。医学はそんな生やさしい学問ではない。しかし、患者や健康人…

貸出能力が過度に萎縮

国際的に妥協が成立し、「第一次」の自己資本には払込済資本金や準備金のみを計上するが、日本の場合、保有有価証券の未実現キャピタルーゲインの四五%を「第二次」自己資本に算入することが認められるようになった。当時国際業務の拡大に注力していた邦銀…

政策決定は政・官の構図と無関係

「政」と「官」という問題の立て方がまちがっているとすれば、官僚論をどのように展開すればよいのであろうか。筆者にはその基本的な軸の一つは、「公」(召回り)と「私」(pri-vate)であると思われる。「私」の利益の追求が主となる民間に対して政府…

自家中毒」は激症の心因性の胃腸障害だそうだ。

自家中毒で死ぬ幼児は、最近でこそほとんどいなくなったが、かつては恵まれた家庭に育った若夫婦の最初の子供には決して珍しくなかった。当時は虚弱体質のせいにされていたようだが、戦後になって、あれは幼児の激症の心因性の胃腸障害、幼児の急性胃潰瘍の…

高度成長時代の象徴である国土総合開発法

過去四次にわたる計画にしたがって行われた「むつ小川原開発計画」の失敗、都市再開発によって引き起こされた地価の高騰と都市の破壊、「全国一日交通圏」によって強行されているムダの多い新幹線や高速道路網の建設など、振り返ってみれば全総の功罪のうち…

経済発展との因果関係

およそ一国の発展には、熟練労働者群、企業家階層、テクノクラート集団を創成し、インフラを整備し、市場経済の発達をうながすなど、困難な課題に取り組むことが必要である。これら諸課題にたち向かう国民的営為のすべてが、すなわち「自助努力」にほかなら…

フロイトの立場

異常心理をめぐるさまざまな考え方のなかで、精神分析学は幼児期の人間関係を重視することで知られている。「何もかも性に結びつける」「余りに解釈をしすぎる」「公式的、ドグマ的である」などいろいろ批判も多く、またそれらの批判が当たっている面もたく…

小沢一郎は何がしたいのか

沖縄、大阪、宮崎での地方分権運動の連携は、かつての「薩長同盟」になりうる。日本人は、陶酔の対象を「坂本龍馬」など美化(誇張)された昔の物語に求める必要はない。明治維新と並ぶ大転換の物語が、今の日本で始まっている。今回は、選挙で選ばれた首長…